幻のブルーポピーを求めて


チベット、その認識にはそこに暮らす各部族間であまりにも大きく違いがあるのだけれど
おおむね東経77-105度、北緯27-40度付近がチベットと呼ばれているらしい。



お魚繋がりの友人で、その種の雑誌でライターも手がけている
高橋くんから「asarinさん、チベットに行ってみませんか!?」とお誘いを受けた。
「チベットって... いったいどのあたりだっけ?」地図を開いてみる。
中国極西の空港... それだけでも面白そう♪

高橋「ブルーポピーも観られれるんですよ!」 asarin「え、そうなの!?」
取り立てて山岳愛好家ではない私でも"幻のブルーポピー"の話題は耳にしたことがある。
高橋「運が良ければですけどねっ。」
元来旺盛な好奇心に速攻火がついて(笑)「行きます!是非、参加させてください。」
黄菜子も誘って出かけることにした。







参加者は高橋くん母子、冒険旅行を得意とするキースエンタープライズのS井さんご夫妻、
asarin家(楽ちゃんはお留守番)の気ままな旅★みんな半分は家族サービス(笑)

飛行機は上海経由でたっぷり一日かかって西寧(シーニン)へ到着
その日はホテルで体を休めて、翌朝、西寧の街を出る前に
ガイドの張さんが予めお願いしておいてくれた
巨大チョウコウイトウの標本があるという水産試験場へ。

撮影は許可されなかったけれど、遊牧民が氷上に打ち上げられていたのを発見したという
体長2メートルもある、それは見事なチョウコウイトウを観ることが出来た。
旅の途中であんな魚に巡り会えるかも.... と、ちょっとワクワク♪



中国国内での旅行は必ず現地の運転手と通訳を雇わなくてはならない決まりらしく
運転手でモンゴル族のドルチェさんと案内人兼通訳の張さん、
総勢8人のワンボックスカーでの旅がいよいよ始まる。




季節は丁度菜の花の頃
西寧を出て暫くは国営農場の広大な菜の花畑が果てしなく続きます。



菜の花畑の農地を過ぎると、そこは遊牧民の土地
短い夏の草原をのんびり行き交うヤクの群を眺めながら
中国のラマ教6大寺院の一つタール寺へ。



まだあどけない少年の修行僧達が観光客の間を楽しそうに走り抜けていく




木陰で休んでいる老僧はまるで杜子春のお話に出てきそう...



寺院内での写真撮影は許されていないので外からチョットだけ....

時間を駆けて祈る事を選んだ巡礼者が長年に渡って五体投地で祈りを捧げたという木の床は
祈りを捧げたその場所の膝、肘の跡、足の指の一本一本まで解るまでに磨り減っていた。



巡礼者の為の燈火の油を入れる器。
成人した修行僧達は日々それぞれの役割を丁寧にこなしてゆく。



壁際にある水道の装飾。



装飾と機能性を兼ね備えた美しい壁面。



壁面に描かれた文様からも解るように
チベットではお魚は神の使いとされているのだそう。
先に目にしたチョウコウイトウが遊牧民の食用にもされずに保管され届けられたのは、
どうやらそういう事情もあってのことだったのでしょう。



400年の歴史を持つタール寺は総面積200ヘクタール
敷地内には大小800えを越える建築物が4000年の歴史と栄華を忍ばせながら
山岳地位置の傾斜に沿って荘厳に建ち並んでいます。




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